難しいことは分からんけど絵が描きたい

独身社会人の男が画家になるまでの過程や思考を綴ります。

おやすみプンプンについて考えた 2022/5/12

コロナ陽性になってしまって暇なので、マンガワンおやすみプンプンを読んでみた。

 

何となく暇だから読み始めたのが、途中から先が気になってしまい一気読みをした。*1

 

結果、コロナ感染による発熱で朦朧とした頭では何だか感想をまとめられなかったから、指を動かすことで思考を巡らせることにする。

 

おやすみプンプン(1) (ヤングサンデーコミックス)

 

概ね内容については理解できた。

 

自分もプンプンのように、周囲が求めるものに敏感で気が弱いから言いたいことややりたいことをグッと飲み込んでしまう節があった。

 

そうして、たまに追い詰められると自分が死ぬか相手を殺すかという思考が頭の中を過ることがあるものだから、実行に移していないだけできっかけや覚悟があればきっと何かしでかす危ない人間だと何となく思っていた。

 

平凡な生活なんて思考停止した人間の退屈で機械的なな営みの言い換えでしかないとか、人間なんて皆自分勝手で馬鹿ばかりだとか本気で思っていた時期もある。

 

だからか、酷く共感できたし、精神的に弱い人たち(以後、メンヘラ)が絶賛する理由もよく分かる。

 

一方で、健康で、理解のある環境で育って、理不尽を被ったことのない人は理解不能だろうし、メンヘラを他人に迷惑をかける面倒な存在としか思っていない人は嫌悪感を示すだろうというのも分かる。

 

ただ、この作品は生きづらい人間の背景と生き様をとても詳しく描いていると思うから、こんな人間もいるのかという参考にはなるとは思う。

 

理解できなかったり気持ち悪いからと言って途中で放るのは少し勿体ないと思うから、暇で死にそうだったり気分が良い時にでも、登場人物のままならなさを鼻で笑いながらでいいから読み切るといいかもしれない。

 

そもそも、理解できなかったり共感できないからと言って読む資格がないなんてこともない。

 

その時は分からなくても印象に残ったセリフやシーンなんかが、その後にどっかでフラッシュバックして体の芯に刻まれるように理解できたりもするわけだし。

 

むしろ自分はそういったことが大半だから、分からないな~と思いながら読み進めることは多い。

 

特に昔の名作とされる小説なんかは自分なりに解釈できるとこだけしっかり読んであとは斜め読みだったりする。

 

でも今のところ、一つも理解できずにいる作品なんてないから自分のやり方は間違っていないと自負している。

 

この作品についても、作者の意図なんて気にせず、軽く自分の分かるところ以外読み飛ばすのもありだろう。

 

各々楽な読み方でいいから、一読を勧める。(今更感がすごいが)

 

あー、ここまで書いて気づいたが、自分はメンヘラであるからこの作品を絶賛し、他人に勧めてしまうだるいオタクだと分かったことが、読んで得られた感想かもしれない。

*1:余談だが、課金はしたくなかったのでアプリの会員登録なんかを駆使してSPライフを稼いだ。